【千葉大学医学部附属病院副病院長、病院経営管理学研究センター長、ちば医経塾塾長 井上貴裕】
厚生労働省は3月30日、2024年度DPCの評価・検証等に係る調査(退院患者調査)の結果を公表した。このデータでは、DPC対象病院だけでなく、急性期一般入院料を届け出ている出来高算定病院も対象とされているため、全国の急性期病院における退院患者の状況を把握することが可能となる。
ただし、分析対象外とされるデータも存在することには留意する必要がある。除外データとして影響が大きいものには、「在院日数1日以下」「一般病棟以外の病棟との移動」「24時間以内の死亡」などがあり、病院によっては影響を受けることになる。
「在院日数1日以下」は、日をまたがないいわゆる日帰り入院の患者だ。「一般病棟以外の病棟との移動」では、地域包括ケア病棟への院内転棟が多くなる病院が影響を受ける。結果として、分析対象データの該当率はDPC対象病院ではおよそ90%(大学病院本院群92.3%、DPC特定病院群92.0%、DPC標準病院群86.1%)であるのに対し、DPC準備病院は77.1%、出来高算定病院は70.6%となる。とはいえ、各病院の診療実績を把握できる貴重なデータであり、さまざまな場面で有効活用されている。
医療機関が戦略を考える際の素材を提供するため、本稿では、連載第241回で取り上げた19年度から23年度までの退院患者の状況を一定の条件の下に集計して24年度まで拡大し、比較的最近の状況を地域別に明らかにした。
■「予定外入院」の退院患者が著しく減少
図表1は
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次回配信は4月下旬を予定しています
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